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上の句:
下の句: |
おほけなく 憂き世の民に おほふかな
わが立つ杣に 墨染めの袖 |
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上の句読み:
下の句読み: |
おおけなく うきよのたみに おおうかな
わがたつそまに すみぞめのそで |
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作者/歌人名: |
前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: おほけ
下の句: わがた |
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■ 和歌の意味 |
身のほどしらずのことであるが、わたしはこの世の民におおいかけるのである。この比叡山に住み始めてから、黒染の衣でもって(「黒染の衣でおおう」とは、人民の加護を仏にいのること)。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『千載集』雑中・1137。歴史の道理を鋭く見抜く作者が、混乱の続く世の中にあって、鎮護国家の寺に住んだ時の感慨を詠んだ歌。
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