小倉百人一首(かるた)の文法、歌人、解説、歴史
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和歌No. 83 小倉百人一首

上の句:
 下の句:
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る
 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる
上の句読み:
 下の句読み:
よのなかよ みちこそなけれ おもいいる
 やまのおくにも しかぞなくなる
作者/歌人名: 皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐのだいぶしゅんぜい)
別名: 藤原俊成(ふじわらのしゅんぜい)
決まり字: 上の句: よのなかよ
下の句: やま

和歌の意味
つらくいやなこの世の中からのがれる道はないのだなあ。思いつめてはいった山の奥にも、妻をしたうしかがさびしく鳴いているよ。

出展・時代背景・文法事項など
出展は『千載集』雑中・1151。鹿は古来悲しげな声で鳴くものとされてきた。たとえ世を捨て山へこもろうとも、結局どこにも逃れる道はないのだという深い絶望感が、鹿の声の悲しげな響きとともに哀感豊かに伝わってくる。


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