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上の句:
下の句: |
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ
世をうぢ山と 人はいふなり |
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上の句読み:
下の句読み: |
わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ
よをうじやまと ひとはいうなり |
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作者/歌人名: |
喜撰法師(きせんほうし) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: わがい
下の句: よをう |
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■ 和歌の意味 |
わたしのそまつな家は、しかのすむ、京都の南東の宇治山にあって、このように、心のどかに住んでいる。それなのに世の人は、わたしが世間を住みづらく思って宇治(憂し)山に入ったのだといっているそうだ。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『古今集』雑下・983。二句切れ、三句切れの歌。『辰巳(たつみ)』は東南の方角。宇治は都の東南にあたる。『しか』は、そのように、という意の指示副詞。『世を憂』を指す。『宇治山』の『う』に『憂』を言い掛けた。
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