小倉百人一首(かるた)の文法、歌人、解説、歴史
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和歌No. 62 小倉百人一首

上の句:
 下の句:
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも
 世に逢坂の 関はゆるさじ
上の句読み:
 下の句読み:
よをこめて とりのそらねは はかるとも
 よにおうさかの せきはゆるさじ
作者/歌人名: 清少納言(せいしょうなごん)
別名: ()
決まり字: 上の句: よを
下の句: よに

和歌の意味
夜の明けないうちに、にわとりの鳴きまねをしてだまして関所の門を開こうとしても(中国の故事にあった函谷館なら開きもしようが)、わたしの逢坂の関(お会いするための門)は決して開かないことよ。

出展・時代背景・文法事項など
出展は『後拾遺集』雑2・939。「逢坂の関」に「逢ふ」を掛けている。鶏の鳴き声でしか開かない函谷関を前に孟嘗君は部下に鶏の鳴き真似をさせて扉を開かせた、そのことを踏まえている。作者の漢詩文の素養と社交性が発揮された歌である。


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