小倉百人一首(かるた)の文法、歌人、解説、歴史
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和歌No. 93 小倉百人一首

上の句:
 下の句:
世の中は 常にもがもな 渚こぐ
 あまの小舟の 綱手かなしも
上の句読み:
 下の句読み:
よのなかは つねにもがもな なぎさこぐ
 あまのおぶねの つなでかなしも
作者/歌人名: 鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)
別名: 源実朝(みなもとのさねとも)
決まり字: 上の句: よのなかは
下の句: あまの

和歌の意味
この世の中は、いつまでもかわらないでほしい。いま、このなぎさをこいでいく漁夫の小舟にかけて、陸から引いていく綱のなんとおもしろいことよ。

出展・時代背景・文法事項など
出展は『新勅撰集』羇旅・552。「もがもな」は、「もがも(願望)+な(詠嘆)」で実現困難な願望を詠嘆的に表現している。上二句の情と下三句の景が融合し、無常観に立脚した哀感漂う作となっている。


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