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上の句:
下の句: |
長からむ 心も知らず 黒髪の
乱れて今朝は ものをこそ思へ |
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上の句読み:
下の句読み: |
ながからん こころもしらず くろかみの
みだれてけさは ものをこそおもえ |
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作者/歌人名: |
待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: ながか
下の句: みだれて |
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■ 和歌の意味 |
末長くかわらないあなたのお心をも知らずにお別れした今朝は、ねみだれているこの黒髪のように、心がみだれて思いなやむのである。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『新古今集』恋3・802。「長から」「乱れ」はともに「黒髪」の縁語。「乱れて」は黒髪が乱れるのと、心が乱れるの二重の意味合いを担っている。恋愛に付随する不安や懐疑といった普遍的なテーマを、妖艶な美しさのなかに詠んだ官能的な恋歌といえる。
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