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上の句:
下の句: |
高砂の 尾上の桜 咲きにけり
外山の霞 立たずもあらなむ |
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上の句読み:
下の句読み: |
たかさごの おのえのさくら さきにけり
とやまのかすみ たたずもあらなん |
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作者/歌人名: |
権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ) |
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別名: |
大江匡房(おおえのまさふさ) |
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決まり字: |
上の句: たか
下の句: と |
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■ 和歌の意味 |
遠くの高い山の桜が美しくさいた。人里近い低い山のかすみは、花が見えなくなるので、どうかたたないでほしい。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『後拾遺集』春上・120。霞を擬人化しつつ願望の気持ちを表出した歌。遠方の峰と近くの山とを対照させ、壮大で広がりのある景を構成している格調高い詠風で、晴れの場にふさわしい歌。
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