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上の句:
下の句: |
夕されば 門田の稲葉 おとづれて
蘆のまろやに 秋風ぞ吹く |
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上の句読み:
下の句読み: |
ゆうされば かどたのいなば おとずれて
あしのまろやに あきかぜぞふく |
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作者/歌人名: |
大納言経信(だいなごんつねのぶ) |
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別名: |
源経信(みなもとのつねのぶ) |
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決まり字: |
上の句: ゆふ
下の句: あし |
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■ 和歌の意味 |
夕方になると、門前の田の稲の葉ずれの音をさせて、このあしぶきの仮屋に秋風がふいてくる。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『金葉週』秋・173。「おとづる」は「訪ねる」の意であるとともに、本来は音を立てるの意。形の見えない秋風をまず「門田の稲葉」の「おとづれ」によって聴感的に把握し、さらに下句で肌に吹き付ける感触によってもとらえている。
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