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上の句:
下の句: |
心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな |
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上の句読み:
下の句読み: |
こころにも あらでうきよに ながらえば
こいしかるべき よわのつきかな |
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作者/歌人名: |
三条院(さんじょういん) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: こころに
下の句: こひし |
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■ 和歌の意味 |
心ならずもこのいやな世の中に生きながらえていたならば、そのときはきっと恋しく思い出されるにちがいない、この夜ふけの月の美しさよ。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『後拾遺集』雑1・860。病気のために譲位を決意した頃に明るい月を眺めて詠んだ歌。寂しく冴えた月を慕うことで絶望感・孤独感がいっそう深まる。
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