小倉百人一首(かるた)の文法、歌人、解説、歴史
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和歌No. 55 小倉百人一首

上の句:
 下の句:
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど
 名こそ流れて なほ聞えけれ
上の句読み:
 下の句読み:
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど
 なこそながれて なおきこえけれ
作者/歌人名: 大納言公任(だいなごんきんとう)
別名: 藤原公任(ふじわらのきんとう)
決まり字: 上の句: たき
下の句: なこ

和歌の意味
この大覚寺の滝の音は、たえてから長い年月がたったが、その名声だけは世に流れ伝わって、いまなおよく知られているなあ。

出展・時代背景・文法事項など
出展は『拾遺集』雑上・449。一首としては、「滝」と「流れ」、「音」と「聞こえ」という一組の縁語を配し、さらに初・二句に夕音、三句以下にナ音の韻を踏むことにより技巧的で声調のよいなだらかな歌となっている。


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