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上の句:
下の句: |
かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを |
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上の句読み:
下の句読み: |
かくとだに えやはいぶきの さしもぐさ
さしもしらじな もゆるおもいを |
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作者/歌人名: |
藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: かく
下の句: さ |
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■ 和歌の意味 |
わたしの恋心はこのようだということはできないのだから、あの伊吹山のさしもぐさのようにもえる思いを、あなたはご存じないだろうなあ。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『後拾遺集』恋1・612。「えやはいふ」に近江(滋賀県)と美濃(岐阜県)の国境にある伊吹山の地名を掛け、同時に「伊吹のさしも草」が下句の「さしも」を導き出す同音反復の序詞、また「燃ゆる思ひ」の「ひ」に「火」が掛けられているほか、「さしも草」と「燃ゆる」・「火」が縁語関係を結ぶなど多くの技巧によって構成させられている。
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