小倉百人一首(かるた)の文法、歌人、解説、歴史
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和歌No. 38 小倉百人一首

上の句:
 下の句:
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし
 人の命の 惜しくもあるかな
上の句読み:
 下の句読み:
わすらるる みをばおもわず ちかいてし
 ひとのいのちの おしくもあるかな
作者/歌人名: 右近(うこん)
別名: ()
決まり字: 上の句: わすら
下の句: ひとの

和歌の意味
あなたにわすれられるわが身のことは、なんとも思わない。けれどもわたしを忘れないと神にちかったあなたの命が、神罰でちぢむのではないかと心配だ。

出展・時代背景・文法事項など
出展は『拾遺集』恋4・870。この歌には解釈が二通りある。「忘れられることなど思いもしないで愛を誓った」愚かなわが身を反省する意。もしくは「永遠の愛を誓ったのにあなたはその誓いを破ったために神罰を受けて亡くなってしまうのではないか」という皮肉な歌。


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