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上の句:
下の句: |
名にし負はば 逢坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな |
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上の句読み:
下の句読み: |
なにしおわば おうさかやまの さねかづら
ひとにしられで くるよしもがな |
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作者/歌人名: |
三条右大臣(さんじょうのうだいじん) |
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別名: |
藤原定方(ふじわらのさだかた) |
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決まり字: |
上の句: なにし
下の句: ひとにし |
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■ 和歌の意味 |
逢坂山が「あう」という名を負っているなら、「さ寝」ということばにも通じるそのさねかずらをそっとたぐるように、他人に知られないであなたがうまく来る方法があればいいなあ。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『後撰集』恋3・700。「逢坂山」と「逢ふ」、「さねかづら」と「寝」、「来る」と「繰る」という三つの掛詞に加え、「繰る」と「かづら」が縁語になっており、かなり技巧的な歌となっている。
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