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上の句:
下の句: |
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ
わが身ひとつの 秋にはあらねど |
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上の句読み:
下の句読み: |
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ
わがみひとつの あきにはあらねど |
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作者/歌人名: |
大江千里(おおえのちさと) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: つき
下の句: わがみひ |
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■ 和歌の意味 |
月を見ると、ただもうもの悲しくてならない。秋はわたし一人の所にきたわけではないのだが。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『古今集』秋上・193。「ちぢ」の「ぢ」は、物を数える時の接尾語であり、ここはその連濁形。「千々」は数の多さをあらわす。「千々」に「ひとつ」を、「月」に「わが身」を対象させた漢詩的な作りとなっている。
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