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上の句:
下の句: |
今来むと いひしばかりに 長月の
有明の月を 待ち出でつるかな |
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上の句読み:
下の句読み: |
いまこんと いいしばかりに ながつきの
ありあけのつきを まちいでつるかな |
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作者/歌人名: |
素性法師(そせいほうし) |
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別名: |
良岑玄利(よしみねのはるとし) |
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決まり字: |
上の句: いまこ
下の句: あり |
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■ 和歌の意味 |
すぐ来るとあなたが言ったばかりに、それを信じて九月の長い夜を待つうちに、とうとう待ちもしない有り明けの月が出てしまった。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『古今集』恋4・691。女性の立場に立って詠んだ歌。待ち人ならぬ有明の月を待つ羽目になったのを嘆いている。
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