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上の句:
下の句: |
わびぬれば 今はた同じ 難波なる
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ |
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上の句読み:
下の句読み: |
わびぬれば いまはたおなじ なにわなる
みをつくしても あわんとぞおもう |
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作者/歌人名: |
元良親王(もとよししんのう) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: わび
下の句: みをつくしても |
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■ 和歌の意味 |
つらい思いに苦しんでいるいまは、あの難波にある、舟の水路を示すみおつくしということばのように、この身をつくしはててもお会いしようと思う。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『後撰集』恋5・960。二句切れ。許されざる恋の露見から生じる苦悩に「今はもう同じ」と詠んでいる。なにが同じなのかについて諸説がある。「難波」の「な」に「名」が掛けられており、一度立ってしまった浮名は同じとするもの、そして「みをつくし」つまりもはや身を滅ぼしても同じとするもの、などである。
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