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上の句:
下の句: |
住の江の 岸による波 よるさへや
夢のかよひ路 人目よくらむ |
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上の句読み:
下の句読み: |
すみのえの きしによるなみ よるさえや
ゆめのかよいじ ひとめよくらん |
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作者/歌人名: |
藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん) |
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別名: |
() |
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決まり字: |
上の句: す
下の句: ゆめ |
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■ 和歌の意味 |
住の江の岸に波のよる、その「よる」ということばではないが、夜の夢の中で恋人のもとに通う道でさえ、わたしはどうして人目をはばかるように行くのだろう。 |
■ 出展・時代背景・文法事項など |
出展は『古今集』恋2・559。「恋の通ひ路」は夢の中で恋しい人のもとへ逢いに行く路。そこでさえなぜ人目を避けるのだろうか、との歌意。相手に焦点を置き、その恋人に対する嘆きということになる。
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